Shopifyで定期購入(サブスク)を始める方法|アプリ選びから設定・運用まで

Shopifyで定期購入(サブスク)を始める方法|アプリ選びから設定・運用まで
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Shopifyで定期購入を始めたい——そう考えたとき、最初に迷うのがアプリ選びです。定期購入は、一度きりの販売で終わらず、安定した売上とリピートにつながる売り方として、多くのストアが取り入れています。ただしShopifyは単体では継続課金の仕組みを持たないため、定期購入はアプリを入れて実現する必要があります。そのため、まずはアプリ選びから始めましょう。

無料で使える公式アプリから多機能な海外製まで選択肢は幅広く、どれを選ぶかで運用のしやすさが変わってきます。いま単発で売っている商品を止める必要はなく、同じ商品を都度購入と定期の両方で並べて売ることもできます。この記事では、アプリの選び方から商品とプランの設定、公開後の運用までを、順に整理します。自社がいまどの段階にいるかを確かめながら、読み進めてみてください。

1.Shopifyの定期購入は、選ぶアプリで運用が決まる

アプリを映したデジタル画面

Shopifyで定期購入を始めるとき、最初の分かれ道はアプリ選びです。商品やプランをどう作るかより前に、どのアプリを入れるかで、運用でできることの幅が決まってしまいます。

最初の選定がそのまま運用の土台になるため、アプリ選定に時間をかけて選びましょう。

1-1. 5つのアプリ選定の軸|料金・機能・日本語・決済手段・サポート

アプリは「サブスクができる」という点ではどれも同じです。実際に運用の差を生むのは、次の5つの軸です。自社がどの軸を重視するかを先に決めておくと、候補は一気に絞れます。

料金|月額に販売手数料を足した「実際の負担」で比べる

月額だけで判断しないことです。定期売上に対して数%の販売手数料が乗るタイプがあるため、月額+手数料を「いまの月商」で計算して比べます。月額の目安は、国産アプリでおおむね3,000〜10,000円。(※弊社での実務上の目安に準拠)アプリ自体は無料で販売手数料だけかかるものから、海外製のように月1万円を超えるものまで幅があります。売上が伸びるほど手数料型の負担は増えるので、導入時の安さだけで決めると、規模が出たときに逆転することがあります。

機能|スキップ・割引・回数縛りを自社の要件と照合する

スキップ・一時停止・周期変更・初回割引・ステップ課金・購入回数の縛りなど、自社に要る機能を書き出し、有無で突き合わせます。基本機能どまりのアプリもあれば、細かい割引や購入回数の縛りまで設定できるアプリもあります。ここで足りない機能があると、たとえば初回割引が打てずに新規の申し込みが伸びない、顧客が休止できずに解約へ直行する、といった形で、後から売上や継続率に跳ね返ってきます。あとから機能を足そうとするとアプリの乗り換えが必要になり、稼働中の契約データの移行という重い作業も発生します。

日本語対応|顧客が触れる部分まで日本語か

見るべきは、顧客が触れる部分まで日本語かどうかです。管理画面が日本語でも、マイページや課金・配送の通知メールが英語のまま、というアプリは珍しくありません。買う側に英語の画面やメールが届くと、それ自体が問い合わせや解約のきっかけになります。とくに海外製は翻訳が管理画面どまりのことがあるので、顧客が見る画面まで含めて確認します

決済手段|主要な決済が「単発」ではなく「定期」で使えるか

自社の主要な決済手段が、単発ではなく定期課金で使えるかを見ます。押さえておきたいのは、定期購入の決済はクレジットカードや、Shop Pay・Google Payなどのウォレットがほぼ前提だという点です。日本で比率の高いコンビニ決済や後払いは、単発購入では使えても、定期購入では原則使えません。これはアプリを問わず共通の制約なので、定期はクレカ前提と割り切り、コンビニ・後払いは初回や単発の選択肢として位置づけます。

サポート|つまずいたとき日本語で聞けるか、設定を手伝ってもらえるか

トラブル時に日本語で問い合わせられるか、導入時の初期設定や他アプリからの移行まで手伝ってもらえるかを見ます。初めての導入は設定でつまずきやすく、サポートの厚みが立ち上げの速さを左右します。サポートをほとんど持たないアプリもあるので、ここは事前に確かめておくところです。

自社に要る条件をこの5軸で書き出しておくと、次に見る提供元タイプの比較で判断しやすくなります。

1-2. 公式・国産・海外アプリ、自社の要件に合った選び方

定期購入アプリは、提供元で公式・国産・海外の3タイプに分かれます。重視する軸でどのタイプがかみ合うかが変わるので、各タイプの代表を先ほどの5軸で並べてみます。

Shopify Subscriptions(公式)※1Mikawaya(国産)※2定期購買(国産)※3Recharge(海外)※4
料金完全無料月額+販売手数料(無料プランあり)月額制高めの月額+取引手数料
機能基本のみ(初回割引・回数縛りは不可)2段階割引・配送日指定・解約防止回数縛り・継続/回数割引・BOX機能多機能・API拡張・決済督促に強い
日本語対応対応対応対応管理画面・サポートとも英語中心
決済手段Shopify Payments等のクレカ・ウォレットクレカ・ウォレット(PayPal等)クレカ・ウォレット中心クレカ中心
サポートヘルプセンター中心日本語サポート・導入/移行支援日本語サポートチーム英語サポート(日本語の直接対応なし)

表のとおり、3タイプは立ち位置がはっきり分

表のとおり、3タイプは立ち位置がはっきり分かれます。

公式は、無料でまず試せるスタート向けの選択肢です。定期購入というモデルをまず試したい、初期コストをかけたくない、という段階に向いています。

国産は、日本の事業者向けに作られたタイプです。サポートや国内の商習慣の面で頼りやすく、国内向けに腰を据えて運用するなら中心の選択肢になります。

海外製は、機能と拡張性に厚みがある一方、日本語やコスト、国内の商習慣への対応の面では日本向けの手当てが要ります。海外のお客様が多い、あるいは国産にない拡張要件がはっきりしているときの選択肢です。

選び分けは、優先順位の問題です。日本語サポートや国内の商習慣対応が外せないなら国産、まず試したいなら公式、海外向けや特殊な拡張要件があるなら海外製を選びます。自社が5軸のどれを重視するか——とりわけ機能とサポート——を先に決めておけば、提供元タイプは迷わず絞れます。

2.商品設定からテスト公開まで、定期購入の設定手順3ステップ

3つのステップとそのゴール

アプリが決まったら、いよいよ設定です。流れは大きく3つに分かれます。サブスクにする商品とプランを決め、アプリで課金の仕組みを組み、テストしてから公開する。順番に見ていきます。

2-1. STEP1|サブスクにする商品とプランを決める

設定作業に入る前に決めるのは、どの商品をサブスクにするか、そしてどんなプランで売るかです。ここが運用の土台になります。

サブスクに向くのは、定期的に消費される消耗品です。なくなったら買い足すもの——サプリ、食品、日用品など——は定期と相性がよく、配送の頻度を消費ペースに合わせておくと、届いても使い切れずに余る、という事態を最初から避けられます。

価格と割引も先に決めます。定期割引、初回特典、回数を重ねるごとに割り引くステップ課金など、どう設計するかで申し込みのしやすさと継続のしやすさの両方が変わります。

単発でも売れる商品なら、都度購入と定期を併せて出す形も検討します。「まず1回試してから定期に切り替える」という導線をつくっておけます。

2-2. STEP2|アプリを入れてサブスク商品と課金サイクルを設定

管理画面に入ったら、プランづくりから始めます。やることはシンプルで、順番もおおむね決まっています。

・選んだアプリをインストールする ・サブスクプランを作成し、対象の商品に紐づける ・課金サイクル(毎月・隔月など)と、STEP1で決めた割引を登録する ・商品ページに、顧客が配送頻度を選べる表示を出す

メニュー名や細かいクリック手順は、アプリやバージョンによって変わります。ここでは流れをつかめれば十分です。

2-3. STEP3|テスト注文で確認してから公開する

テストを飛ばして公開すると、最初の課金日に初めて不具合に気づく、ということが起きます。公開前に必ずテスト注文を行い、課金と配送サイクルが意図どおり動くかを確かめます。

テストモードや少額決済を使い、次の3点を見ます。

・初回の課金が正しく走るか ・次回の課金日が想定どおりか ・顧客がマイページから変更・スキップ・解約を行えるか

問題がなければ、解約やスキップの方法を顧客に分かる場所へ明記したうえで公開します。公開直後の数件は、課金と配送が想定どおり回っているかをモニタリングし、ここを通過すれば運用に乗せられます。

3.定期購入の継続率を高める2つの施策

継続率を上げる施策データを映したタブレット画面

定期購入は、申し込んでもらってからが本番です。そして解約は、商材によって起きやすいパターンが違います。まず商材ごとの解約のきっかけを整理します。そのうえで、どの商材にも効く2つの施策を見ていきます。

商材タイプよくある解約のきっかけ継続を支える設計
サプリ・健康食品効果を実感するまでに時間がかかる/使い切れず余る使い方のフォロー、スキップ・周期変更の案内
化粧品・スキンケア上に加え、適正量が伝わらず効果が出にくい同梱物やLINEでの使い方サポート
食品・日用品消費ペースと配送サイクルのズレ配送間隔のカスタマイズ

※補充型(消耗品)を中心に整理しています。動画・コンテンツのような利用権型は継続の構造が異なります。

表を見ると、補充型の解約は「効果が出ない」「商品が余る」に集中します。このうち「余る」は仕組みで直接減らせます。そして、もうひとつ、本人の意思とは関係なく起きる解約もあります。この2つに対する施策が、次の2点です。

3-1. スキップ・一時停止・サイクル変更で解約を引き止める

解約理由の上位にある「商品が余る」は、スキップ・一時停止・周期変更という逃げ道を用意することで、直接減らせます。

余るのは、消費ペースと配送サイクルがずれるからです。使い切らないうちに次が届く状態が続くと、「使い切るまで要らない」と解約に向かいます。ここで一回飛ばす、しばらく止める、間隔を空ける、という手段があれば、解約ではなく休止で踏みとどまってもらえます。

効くかどうかは、その手段に顧客が迷わずたどり着けるかで決まります。数クリックで止められて、「そろそろ余っていませんか」という案内が届く——そこまで整えて初めて、引き止めとして働きます。そして解約ページに進む前に、まず「休止」という選択肢を見せる導線をつくります。顧客が『無駄な出費』と感じなくなることが、継続の理由になります。解約を一歩手前で受け止める設計が、継続率にそのまま効きます

3-2. 決済失敗は、自動リトライと更新案内で防ぐ

続けるつもりだったのに、カードの期限切れで止まってしまう。この「意図しない解約」は、本人の不満とは無関係に起きますが、自動リトライと更新案内で防げる解約です

決済が失敗する主な原因は、クレジットカードの有効期限切れと残高不足です。失敗したまま放置すると契約は止まります。ただし、一定の間隔で再課金を試みる自動リトライと、カード更新を促す案内メールがあれば、多くは復帰できます。

この機能の有無や自動化のレベルは、アプリによって差があります。決済失敗を自動で拾ってくれるものもあれば、最低限にとどまるものもあるので、ここは導入前に確認しておくところです。

売上に直結する一方で、運営側からは見えにくいのがこの解約です。仕組みで自動的に拾える状態にしておけば、静かに積み上がる離脱を止められます

4.よくある質問(FAQ)

Q&A

別のサブスクアプリに乗り換えられる?データは引き継げる?

乗り換え自体は可能ですが、稼働中の定期契約データの引き継ぎには手間がかかります。再決済なしで移行できるアプリもある一方、顧客に登録し直してもらうケースもあります。乗り換える可能性があるなら、契約データを書き出せるか(エクスポートできるか)を、選定の段階で確かめておくと困りません。

コードで独自にサブスク機能を作る必要はある?

基本的には不要です。継続課金の仕組みはテーマでは作れずアプリが前提になりますが、スキップや割引といったよくある機能はアプリでほぼ揃います。

コードで独自に作るメリットは、アプリの枠に収まらない課金や連携を、思いどおりに組める点です。たとえば、使った分だけ請求額が毎月変わる従量制で売りたい、自社の会員システムや基幹システムと契約情報をリアルタイムでつなぎたい、アプリにない独自の申し込みの流れを作りたい——こうしたアプリのテンプレートに収まらない要件があるときです。ShopifyにはサブスクリプションのためのAPIが用意されていて、これを使えば独自開発もできますが、専門知識と開発・保守の手間がかかります。アプリで実現できない要件がはっきりあるとき以外は、アプリを選ぶほうが早くて確実です。

5.まとめ

定期購入の構築を始めて次への一歩を踏み出す足

Shopifyの定期購入は、アプリ選びで運用の輪郭が決まります。料金・機能・日本語・決済・サポートの5軸で、公式・国産・海外のどれが自社に合うかを見極めるのが出発点です。アプリが決まれば、サブスクにする商品とプランを決め、課金サイクルを設定し、テスト注文で確かめてから公開する——この3ステップで立ち上がります。

公開後に効いてくるのが継続率です。解約には「余って止める」ものと「気づかぬうちに止まる」ものがあり、前者は休止の逃げ道で、後者は決済の自動復帰で、それぞれ未然に減らせます。これがそのまま売上の安定につながります。まずアプリ選びの5軸を整理するところから始めてみてください。

越境ECや外部システムとの連携など、定期購入の先にある機能は

「Shopifyでできること|機能・カスタマイズ完全ガイド」で広く扱っています。あわせてご覧ください。

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