【Shopifyの始め方】8割は最初から設定済み|残り2割を埋めて公開する手順

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Shopifyのストア公開、構築作業は意外と短く最短半日で終わります。初期設定の大半が日本向けに整っていて、ユーザーが触るべき項目はほんのひと握りだからです。

通貨はJPY、タイムゾーンは東京、課税地域は日本、配送プロファイルもデフォルトで存在しています。プライバシーポリシーも自動生成。残るのは、ストア固有の情報を入れること、決済アカウントを通すこと、必須ページを整えること、この2割だけです。

本記事では、その2割を埋めて公開までたどり着くルート1本に絞って解説します。

目次

1.着手前に揃えるもの・決めるもの

「よし、Shopifyを始めよう」と管理画面を開いて、いきなり止まる人は多いものです。Shopifyペイメントの設定で銀行口座情報が要る、特商法ページに載せる住所が決まっていない。

Raboに届くShopify構築の相談で目立つのが、こうした「準備不足で工程の途中で数日待つ羽目になった」という話。本章では、着手前に揃えておくべきものと、決めておくべきことを整理します。ここを詰めておけば、以降の工程はほぼノンストップで進みます。

1-1. 必ず手元に揃える3つのもの

着手前に手元へ揃えるべきものは、メールアドレス・銀行口座情報・本人確認書類の3つです。

① Shopifyアカウント用のメールアドレス

日常使いと分けたい場合は、このタイミングで新規取得。後から変更は可能ですが、注文通知や審査連絡が届く窓口になるため、最初から専用にしておくほうが管理がラクです。

② 銀行口座情報

Shopifyペイメントでの売上振込先になります。屋号名義の口座を使う場合は、口座開設に数日かかるため早めに準備。個人名義の口座を使うなら、すでに持っているもので問題ありません。

③ 本人確認書類

Shopifyペイメントの審査で提出します。運転免許証・パスポート・マイナンバーカードのいずれか。有効期限切れのものは使えません。

特に詰まりやすいのが③の本人確認書類。審査の段階で書類の不備が見つかると、差し戻しで数日ロスします。書類を揃える段階で、有効期限とアカウント登録情報の一致をセットで確認しておくと安心です。

特に書類の有効期限は、揃える段階で1分かけて確認しておくこと。これだけで審査の差し戻しはほぼ防げます。

1-2. 着手前に決めておく3つのこと

アカウント開設の前に決めておくべきは、ストアのURL・特商法に載せる住所・ロゴ画像と最初の商品画像、この3つです。

① ストア名と、ストアのURLの「xxx」部分

ストアのURLは「xxx.myshopify.com」という形式になります。ストア名は後から変更可能ですが、URLの「xxx」部分は後から変更できません。安易に決めると、独自ドメインを取得して使うまで不便なURLを使い続けることになります。

② 特商法に載せる事業者の住所

自宅住所をそのまま載せるか、バーチャルオフィスを契約するか。バーチャルオフィスを使う場合、契約に数日〜1週間かかります。着手してから考え始めると、作業の途中で数日の待ち時間が発生するので、この段階で判断しておくのが安全です。

③ ロゴ画像と、最初の商品の画像

ロゴは正方形のPNG画像1枚、商品画像はスマホで撮ったものでOK。ただし商品画像は正方形にトリミングしておくと、後工程で崩れません。

特に判断が要るのが②の住所。事業実態を伴わない住所を載せると特商法違反になる一方、自宅住所を公開したくない場合の解決策はバーチャルオフィスが一般的です。

住所判断さえ事前に済ませておけば、アカウント開設からストア公開までは止まらず進めます。法人/個人事業主の違い(法人なら登記簿謄本、個人事業主なら開業届の控え)は必要になった時点で調達でも間に合いますが、住所だけは先に固めるのが鉄則です。

2.Shopifyの初期設定マップ|済んでいる8割と、埋めるべき2割

管理画面に入って最初に手をつけるべきは、設定をいじることではありません。何が済んでいて、何が残っているかを把握すること。

Shopifyは管理画面のメニューが多く、設定項目を端から触っていくと、途中で「これって自分が触るところ?」と混乱します。先に全体像を渡しておけば、後の工程は迷わず進めます。本章では、初期状態で済んでいるものと、ユーザーが必ず埋める必要があるものを一覧で示します。

2-1. 最初から設定済みのもの一覧

日本リージョンでアカウントを作ると、以下7つは初期状態でほぼ完成しています。触る必要はありません。

・通貨表示|日本円(JPY)が選択済み

・タイムゾーン|「Osaka, Sapporo, Tokyo」に設定済み

・課税地域|日本がManual Taxとして登録済み

・配送プロファイル|「ストアデフォルト」が1件作成済み

・配送ゾーン|日本の配送ゾーンが既に存在

・管理画面の言語|日本語表示

・プライバシーポリシー|自動生成済み(公開前に内容に一度目を通す)

Shopifyは日本リージョンで開設されたストアに対して、これらの設定を初期状態で日本仕様にして提供しています。海外のEC構築サービスでよくある「通貨を変えて」「税金エリアを作って」「配送ゾーンを作って」という初期セットアップが、ここではほぼ不要。

これら7つは確認だけで通過。本記事の手順でも、上記の設定画面に立ち入ることはありません。

2-2. あなたが埋める必要があるもの一覧

公開までに埋める必要があるのは、以下8つです。本記事の3章以降は、この順番に沿って進みます。

・プラン契約(Basic推奨)

・ストア基本情報の入力(ストア名・連絡先・住所)

・商品の登録(最低1点)

・テーマの最低限のカスタマイズ(ロゴ・ヒーロー画像)

・Shopifyペイメントの設定(事業者情報+本人確認)

・送料の金額設定(プロファイルは存在するので金額だけ)

・必須ポリシーページの作成(4種類)

・公開(パスワード保護の解除)

8項目のうち、実作業時間がかかるのはShopifyペイメントの設定(事業者情報入力15〜20分+審査数日)と、ポリシーページの作成(合計30分程度)の2つだけ。残りは10分前後で終わります。

実作業の合計は3〜4時間。Shopifyペイメントの審査だけは数日〜1週間かかるので、申請を済ませたら他の作業を並行して進めるのが効率的です。

3.アカウント登録〜プラン選択(目安20分)

準備が整ったら、Shopifyのアカウントを作って、構築作業の土台を整えます。

この章で済ませるのは3つ。アカウント登録、プラン選択、パスワード保護の有効化。所要時間は合計で約20分です。

3-1. アカウント登録の手順

Shopifyのアカウント登録は、メールアドレスがあれば5分で完了します。

・Shopify公式サイト(https://www.shopify.com/jp)にアクセスし、画面右上の「無料で始める」をクリック。

・メールアドレスを入力し、「続行」をクリック。

・パスワードを設定し、アカウントを作成。

・クレジットカード情報を登録(後から変更可)。

・「事業の種類」「月商の見込み」などを問うアンケートに回答(スキップ可)。

・管理画面に到達。ここから実作業が始まります。

アンケートはあとから機能に影響するわけではないので、深く考えず通過してOK。クレジットカードは無料トライアル後の課金用です。Shopifyの無料トライアルは3日間、その後3か月間は月額150円で利用できるプロモーションが現在の標準仕様。

登録後は、左下の「設定」と左メニューの各項目から、ストア構築を進めます。次に進む前に、管理画面の左下にある「設定」の場所だけ覚えておいてください。本記事の操作は、ここを起点にする回数が多いです。

※1 Shopify公式サイト:https://www.shopify.com/jp

3-2. プランを選ぶ|Basicを基準に進める

本記事では「Basicプラン」を前提に進めます。次のステップで必須となるパスワード保護の有効化が、プラン契約後でないとできない仕様だからです。

現在のShopifyのプラン構成

・Basic|個人事業主に最適。月額4,850円が、最初の3か月は150円で利用可能。

・Grow|小規模チームに最適。月額13,500円。

・Advanced|グローバル展開向け。月額58,500円。

・Plus|複雑なビジネス向け。月額368,000円から。

プラン選択の手順

・左下の「設定」をクリックし、設定モーダルから「プラン」を選択。

・「プランを選択する」をクリック。

・Basicの「Basicを選択」をクリック。

・支払いサイクル(月額/年額)を選択。試したい段階なら月額でOK。

・「プランを開始」をクリックして契約完了。

Basicを選ぶ理由は、最小の月額料金でECストアとして必要な機能が一通り揃うこと。売上が一定規模に達するまでは、上位プランの決済手数料の安さが月額料金の差を埋めにくいのが一般的な目安です。

プランはいつでも変更できます。「機能が足りない」と感じたら上位プランへ、「使いこなせない」と感じたら下位プランへ。まずはBasicで公開までたどり着くのが、最短ルートです。

3-3. パスワード保護をかけて構築開始

プラン契約が済んだら、すぐにパスワード保護を有効化します。構築中のストアが外部の人に見えてしまうのを防ぐためです。

パスワード保護を有効にする手順

・左メニューの「オンラインストア」→「各種設定」をクリック。

・「ストアへのアクセス」エリアの「パスワード保護」のスイッチをオン。

・任意のパスワードと、訪問者へのメッセージを入力。

・右上の「保存」をクリック。

プラン契約前は、このパスワード保護のスイッチ自体が押せません。構築中のサイトを誰にも見られたくないなら、プラン契約とパスワード保護の有効化はワンセットで済ませるのが安全です。

公開のタイミングで、ここのスイッチをオフにするだけでサイトが公開状態になります。公開のスイッチは、ここに置いてあると覚えておけばOKです。

4.ストアの基本情報を入力する(目安5分)

ストア名は仮入力のまま、住所も電話番号も空欄。これがアカウント作成直後の初期状態です。

注文確認メールや管理画面の各所、Shopifyペイメントの審査画面でも参照される基本情報を、ここで一気に入力しておきます。所要時間は5分。

4-1. マイストア(ストア名・連絡先)の入力

左下の「設定」→「一般設定」を開き、「ストアの連絡先情報」エリアの「マイストア」をクリックして入力します。

入力項目

・ストア名|お客様に表示される正式名称。

・ストアメール|お客様への通知メールが届くアドレス。

・ストアの電話番号|事業者への連絡先電話番号。

ストア名は注文確認メールの差出人名や、各種お客様向け通知の表示に使われます。アカウント登録時の仮入力のままだと、お客様には「マイストア」のような無機質な名称で届くので、ここで正式名に書き換えておくのが安全です。

入力後は右上の「保存」を忘れずに。次のH3で住所を入れて、ストア基本情報の入力は完了します。

4-2. ストアの住所を入力する

同じ「一般設定」画面の「ストアの住所」エリアで、事業者の所在地を入力します。

入力項目

・国・地域|日本(初期設定済み)。

・住所|事業者の所在地。バーチャルオフィスを使う場合はそちらの住所。

・郵便番号|事業者の所在地のもの。

ここで入力した事業者情報は、後のShopifyペイメント申請時にも参照されます。申請時の入力と食い違いがあると審査で差し戻しになるため、住所・氏名は正確に入力しておきましょう。

通貨はJPY、タイムゾーンは東京で初期設定済みのため、本記事の手順では触りません。「ストアのデフォルト設定」エリアは確認だけしてスルーでOKです。

5.商品を1点登録する(目安15分)

「空っぽのストア」に、最初の中身を入れていきます。

本記事では最初の1点だけを登録する方針。公開後にいくらでも追加できるので、この段階で全商品を入れる必要はありません。1点登録して全体の流れを掴み、慣れてから残りをまとめて追加する方が効率的です。

5-1. 商品情報の入力

左メニューの「商品管理」から「商品を追加」をクリックし、商品情報を入力します。

入力する基本情報

・タイトル|商品名。検索されたい言葉を含めるのが◎。「キーホルダー」ではなく「本革キーホルダー 手縫いステッチ」のように。

・説明|購入判断に必要な情報を3〜5行で。使用シーン・素材・サイズ・製法など。

・メディア|商品画像をドラッグ&ドロップでアップロード(詳細は5-2)。

・価格|販売価格を税込で入力(日本のECサイトは税込表示が一般的)。

・在庫|「在庫を追跡する」のスイッチをオンにし、ストアのロケーション欄に数量を入力。

右側パネルの設定

・ステータス|「アクティブ」のまま。

・公開|「オンラインストア」「POS」「Shop」が選択された状態で問題なし。

バリエーション(同じ商品のサイズ違い・色違い)の設定は、最初の1点ではスキップで構いません。バリエーションの構造を正しく組むには慣れが必要で、公開前に時間を溶かしやすいポイント。シンプルに1点登録して、後から追加する流れが安全です。

入力が済んだら、まだ「保存」は押さずに、商品画像のアップロードに進みます。

5-2. 商品画像のアップロード

商品登録画面の「メディア」エリアに、画像をドラッグ&ドロップするだけで完了します。ただし1点だけ注意点があります。

商品画像は必ず正方形に統一してください。

商品一覧ページで各商品の高さが揃うのは、画像が正方形のとき。縦長・横長が混ざると、一覧ページで商品ごとの高さがバラバラになり、サイト全体の印象が崩れます。

画像の準備方法

・撮影時点で正方形を意識する|スマホのカメラで正方形モードで撮影するのが最も簡単。

・無料ツールでトリミングする|Canvaやスマホの標準編集機能で正方形に。

・Shopify標準のAI画像生成機能を使う|手元に商品画像がない段階でも、商品登録画面の説明文エリアからAIで画像を生成できます。

Shopify公式の推奨サイズは2048×2048px。アップロード上限は4472×4472px・20MBまでですが、表示速度と画質のバランスを考えるとこの推奨サイズが最適です。商品ページにはズーム機能があるため、小さすぎる画像だと粗が目立ちます。

画像を3〜5枚アップロードし、商品登録画面の右上「保存」をクリック。これで最初の商品登録は完了です。

6.ストアの見た目を整える(目安20分)

商品が登録できたら、次はストアの見た目を整えます。本記事では、Shopifyに最初から入っている無料テーマ「Rise」をそのまま使います。

Riseはモダンで汎用性が高く、どんな商材でもそれなりに見られる仕上がりになります。有料テーマほどの個性はないものの、「公開できる状態」を作るには十分です。

6-1. ロゴとヒーロー画像を差し替える

Riseの初期状態はストック画像が並んでいる状態。ロゴと、トップページのヒーロー画像(メインビジュアル)の2点を差し替えれば、「自分のストア」感が一気に出ます

テーマエディタの開き方

・左メニューの「オンラインストア」→「テーマ」をクリック。

・「Rise」の横にある「テーマを編集する」をクリック。

・テーマエディタが起動。画面左にセクション一覧、右にプレビューが表示されます。

① ロゴを差し替える

Riseの場合、ロゴはヘッダー設定からテーマ設定にジャンプして編集する流れです。

・テーマエディタの左メニューから「ヘッダー」をクリック。

・「ロゴ」の項目に「[テーマ設定] でロゴを編集する」というリンクが表示されているので、これをクリック。

・テーマ設定画面の「ロゴ」エリアで「選択」をクリックし、自分のロゴ画像をアップロード。

・必要に応じて「幅」のスライダーでサイズを調整。デフォルトは90px前後。

② トップページのヒーロー画像を差し替える

・左メニューから「ホームページ」→「画像スライド」セクションをクリック。

・「画像」の項目で「画像を選択」をクリック。

・自分のストアの雰囲気に合う画像をアップロード。

・必要に応じて、見出しテキストとボタンラベルを自社の文言に書き換え。

右上の「保存」をクリックして完了。フッターの編集や、色・フォントのカスタマイズも同じテーマエディタから可能ですが、まずはこの2点の差し替えだけで公開には支障ありません。

7.決済を有効化する|Shopifyペイメント(目安20分+審査数日)

見た目が整ったら、決済の設定です。Shopifyペイメントを有効化するだけで、クレジットカード・Apple Pay・Google Payの3つが一度にオンになります。

ただし、ここは審査に数日〜1週間かかる工程。申請を済ませたら、審査を待つ間に他の作業(H2-8以降)を並行して進める段取りが効率的です。

7-1. Shopifyペイメントの設定手順

「設定」→「決済」→「アカウント設定を完了する」をクリックすると、6ステップのウィザードが始まります。所要時間15〜20分

STEP 1|事業形態の選択

「個人」「登記済み法人」「非営利団体」の3択。フリーランスや個人事業主の場合は「個人」を選びます。法人として運営している場合は「登記済み法人」。

STEP 2|アカウント担当者の入力

氏名(漢字・カナ)、生年月日、メール、電話番号、居住住所を入力。本人確認書類と一致する情報を、正確に入れます。

STEP 3|業種・銀行取引明細の詳細

「業種」では「商品またはサービスの説明」を一人称の文章で記載(「お任せで入力」のAI補助あり)し、カテゴリーを選択。「お客様の銀行取引明細書に記載される詳細」では、ストア名(漢字・カナ・ローマ字)とサポート電話番号を入力します。

STEP 4|入力内容の確認

「マイストア」「アカウント担当者」の入力内容を一覧表示で確認。「提出準備完了」のラベルが両方に出ていればOK。

STEP 5|本人確認書類の提出

「有効な顔写真付き身分証明書と自撮り写真」での提出(推奨)か、「本人確認書類」のアップロードのいずれかを選択。

STEP 6|確認のため送信

利用規約への同意をもって、「確認のため送信」をクリック。ここから審査が始まります。

本人確認書類の撮影では、四隅がすべて写り、文字がはっきり読める状態を担保することが重要。撮影が雑だと、書類の不備として差し戻され、再申請になります。

申請が完了すると、Shopifyペイメントのステータスが「審査中」に変わります。審査結果の連絡はメールで届くので、登録メールアドレスのチェックを忘れずに。

7-2. 審査待ちの間に進める作業

Shopifyペイメントの審査は通常数日〜1週間かかりますが、審査中でもストアの構築作業は進められます。

審査と並行して進められる作業

・送料の金額設定(H2-8)

・必須ポリシーページの作成(H2-9)

審査で止まる原因の多くは「書類の不備」か「事業者情報の食い違い」。差し戻しを防ぐため、申請後に以下の点をセルフチェックしておくと安心です。

・本人確認書類の有効期限が切れていないか

・事業者情報(住所・電話番号)と、H2-4で入力したストア基本情報が一致しているか

・代表者の氏名が、本人確認書類の記載と完全に一致しているか(旧字体・新字体の違いも差し戻しの原因になる)

・銀行口座の名義が、事業者名または代表者名と一致しているか

修正のたびに審査が最初からやり直しになるため、初回申請を丁寧に進めるのが結果的に最短です。

差し戻しがあった場合は、Shopifyから指摘メールが届きます。指摘内容を修正して再申請するだけなので、慌てる必要はありません。

8.送料を設定する(目安5分)

Shopifyペイメントの審査を待つ間に、送料の設定を済ませます。

Shopifyの初期状態で、配送プロファイル(「ストアデフォルト」)と日本ゾーンは既に存在します。やることは、配送オプションの金額を入れるだけ。所要時間は5分です。

8-1. 配送オプションに金額を入れる

「設定」→「発送と配達」→既存の「一般プロファイル」をクリックし、配送エリアの「日本」ゾーンに送料を追加します。

手順

・「設定」→「発送と配達」をクリック。

・配送プロファイル「ストアデフォルト」内の「一般プロファイル」をクリック。

・配送エリアの「日本」ゾーンの下にある「配送オプションを追加」をクリック。

・配送オプション名(例:「通常配送」)と、送料の金額(例:「870」)を入力。

・「完了」→「保存」で確定。

本記事は全国一律送料の前提で進めます。地域別・重量別などの複雑な送料設計は、公開後に運用データを見ながら調整するのが現実的だからです。

「7,700円以上で送料無料」のような無料配送ラインや、速達オプションの追加は、運用に乗ってから手を入れていくのが安全です。離島の追加送料や冷凍便・常温便の分岐は、まず一律送料で公開してしまってから、必要に応じて足していけば問題ありません。

9.必須ページ(ポリシー)を整える(目安30分)

公開に必要な必須ページも、審査待ちの時間で作成します。

Shopifyの「ポリシー」画面には6つのポリシー項目が並んでいますが、プライバシーポリシーは自動生成済み。残る5つのうち、本記事で扱うのは公開に必須の4つです。

9-1. ポリシー画面の全体像

「設定」→「ポリシー」を開くと、6つのポリシー項目が並んでいます。状態を整理すると、以下のとおりです。

・返品・返金ポリシー|未設定(要作成)

・プライバシーポリシー|自動生成済み(編集不要)

・利用規約|未設定(要作成)

・配送ポリシー|未設定(要作成)

・連絡先情報|「必須」マーク付き(要設定)

・特定商取引法に基づく表記|未設定(要作成)

プライバシーポリシーはShopify側でテンプレートが日本仕様で自動生成されるため、内容確認だけで通過できます。残り5つのうち「連絡先情報」は問い合わせ先メールアドレスを登録する作業のみ。実質的に文章を作る必要があるのは、ポリシー4種類です。

本記事では、テンプレート機能の使い方と、テンプレートが日本向けでない部分への対処を中心に解説します。

9-2. テンプレート挿入時の注意点

返品・返金ポリシー、利用規約、配送ポリシーには「テンプレートを挿入」ボタンが用意されています。ただし、挿入されるテンプレートには日本のストア向けではない文言が含まれているため、確認・編集が必要です。

挿入手順(共通)

・「ポリシー」画面で対象のポリシー(例:返品・返金ポリシー)をクリック。

・編集ダイアログ右上の「テンプレートを挿入」をクリック。

・挿入されたテンプレートを確認し、自社向けに編集。

・右下の「公開する」をクリック。

編集すべき主な項目

・「欧州連合の14日間のクーリングオフ期間」など、海外向けの記述|日本のストアでは削除または日本の特定商取引法の規定に書き換え。

・「マーチャンダイズ」など、日本人になじみの薄い用語|「商品」などの自然な日本語に置換。

・問い合わせ先メールアドレス|テンプレートに含まれる場合、自社のものに置換。

Shopifyのテンプレートはグローバル仕様の日本語訳になっているため、日本のストアでは不要な海外法令の記述が混じります。テンプレートの注意書きにも「テンプレートは法的助言ではありません」と明記されているとおり、挿入後の確認・編集は必須です。

内容に不安がある場合は、各ポリシーは公開後でも編集できるため、まず最低限の体裁を整えて公開し、運用しながら整えていく方針が現実的です。

9-3. 特定商取引法に基づく表記の作成

特定商取引法に基づく表記は、ネット通販で商品を販売する際に法律で表示が義務付けられているページ。テンプレートを挿入したあと、自社情報に置き換えます。

置き換える主な項目

・販売業者名

・運営統括責任者

・所在地

・電話番号

・メールアドレス

・販売価格・支払方法

・商品の引き渡し時期

・返品・交換について

住所の記載は省略不可。

特定商取引法上、事業者の住所は省略できません。自宅住所を公開したくない場合は、バーチャルオフィスを契約するのが一般的な解決策です(H2-1で触れたとおり)。

保存後、ストアのフッターに自動でリンクが追加されます。フッターに表示されない場合は、テーマエディタのフッターセクションで手動追加してください。

9-4. 連絡先情報を登録する

「ポリシー」画面で「必須」マークが付いている連絡先情報。お客様からの問い合わせを受けるためのメールアドレスを登録します。

手順

・「ポリシー」画面で「連絡先情報」をクリック。

・問い合わせ受付用のメールアドレスを入力。

・「公開する」をクリック。

Shopifyではこの連絡先情報の登録が必須要件として明示されています。「必須」のラベルが消えたら、設定完了の合図です。

メールアドレスはストアの「お問い合わせフォーム」の送信先にもなるため、日常的にチェックしているアドレスを登録しておきましょう。

10.公開する(目安10分)

必須ページまで揃ったら、いよいよストアを公開します。Shopifyペイメントの審査が通っていることを確認して、公開前チェック→パスワード保護の解除の順で進めます。

10-1. 公開直前の必須チェック3つ

公開前に必ず確認すべきは、スマホ表示・テスト注文・フッターリンクの3つです。所要時間10分。

① スマートフォンでの表示確認

構築中のストアURLにスマホでアクセスし、パスワードを入力してストアを開きます。iPhone・Androidの両方で、トップページと商品ページを一通り確認。PCでは綺麗に見えても、スマホで見るとレイアウトが崩れている、というのは典型的なパターンです。

② テスト注文の実施

Shopifyペイメントには「テストモード」があり、本番決済をせずに動作確認が可能です。「設定」→「決済」→「Shopifyペイメント」の「管理」→「テストモードを有効にする」をオンにすることで、テスト用のカード番号で決済確認ができます。

テストカードの番号や使い方は、Shopify公式のヘルプページを参照してください。※1

テスト完了後は、必ずテストモードをオフに戻すこと。

テストモードのまま公開すると、お客様が注文しても実際の決済が処理されません。

③ フッターのリンク確認

特定商取引法ページ・プライバシーポリシー・利用規約・配送ポリシーへのリンクが正しく機能するか、実際にクリックして確認します。リンク切れは信頼性を大きく損ねます。

Shopifyペイメントの審査が通っているかも、必ず確認。「設定」→「決済」で、Shopifyペイメントのステータスが「有効」になっていることを確認してから、公開に進みます。

※1 Shopifyペイメントのテスト:https://help.shopify.com/ja/manual/payments/shopify-payments/testing-shopify-payments

10-2. パスワード保護を外して公開

すべてのチェックが済んだら、パスワード保護を外すだけで公開完了です。所要時間1分未満。

手順

・左メニューの「オンラインストア」→「各種設定」をクリック。

・「ストアへのアクセス」エリアの「パスワード保護」のスイッチをオフ。

・右上の「保存」をクリック。

これで、誰でもストアにアクセスできる状態になります。ストアのURL(xxx.myshopify.com)をブラウザで開き、パスワードを求められずに直接ストアが表示されれば、公開完了です。

11.まとめ

ここまで通して進めれば、実作業3〜4時間+Shopifyペイメント審査の数日〜1週間で、Shopifyストアは公開までたどり着きます。

本記事で意図的に切り捨てた項目

「とにかく公開する」ことにフルコミットするため、以下は意図的に外しています。公開後の運用フェーズで、必要になったタイミングで手を入れていけば問題ない項目です。

・独自ドメインの接続|「xxx.myshopify.com」から「xxx.com」のような独自URLへの切り替え

・商品の追加登録・バリエーション設計|色違い・サイズ違いの構造的な管理

・有料テーマへの乗り換え|ブランドの雰囲気に合ったテーマ選び

・追加決済サービスの導入|PayPay・Amazon Pay・銀行振込など

・Google Search Console登録・SEO対策|検索流入の獲得

・地域別送料・無料配送ラインの設計|客単価アップ施策

・メルマガ・SNS連携|リピーター獲得の仕組み

「公開すること」と「育てること」は別の仕事。Shopifyの初期設定の8割が日本向けに整っているのは、この「公開する」工程を最短で抜けられるようにするための設計とも言えます。まずは公開してしまって、運用しながら一つずつ手を入れていく際はぜひ、制作会社に相談してみてください。

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