【月商別】Shopify料金プラン選び方ガイド|4プランを費用・機能・手数料で徹底比較

Shopifyの料金プランは、見た目だけだと「Basic・Grow・Advanced・Plus」の4段階です。シンプルに見えます。とはいえ、実際に迷いやすいのは月額料金そのものより、手数料差、スタッフ数、レポート機能、海外販売やB2B対応まで含めて考えたときです。月商30万円のストアと、月商300万円のストアでは、同じ「最安プラン」が最適とは限りません。この記事では、Shopifyの主要4プランの違いを整理したうえで、月商別にどのプランを選ぶべきかを分かりやすく見ていきます。

1.Shopifyの主要4プラン|Basic・Grow・Advanced・Plusは何が違うのか

Shopifyの料金プラン4種を比較検討するノートパソコンと資料のデスクイメージ

同じShopifyでも、できることは完全に横並びではありません。Basicは「まず始める」ための土台、Growは「小規模チームで伸ばす」段階、Advancedは「国際販売や分析を本格化する」段階、Plusは「複雑な業務やB2B、複数拠点運営まで含めて回す」段階と考えると、かなり整理しやすくなります。公式の日本向け価格ページでも、主要4プランはBasic・Grow・Advanced・Plusとして掲載されています。

1-1. プランごとに向いている事業者と規模感

Basic

Basicは、まずオンラインストアを立ち上げて販売を始めたい事業者向けです。オンラインストアは作れますが、追加スタッフアカウントには対応しておらず、外部配送業者のリアルタイム送料計算も使えません。ひとり、またはかなり少人数で回す立ち上げ期向け。そんな位置づけです。

Grow

Growは、売上が安定してきて、運営が一人では回りにくくなった事業者に合います。5人までのスタッフアカウント、顧客レポートを含むレポート群、より低い手数料が入り、公式も「growing business」を想定したプランとして案内しています。月商だけでなく、「誰が運営するか」が分かれ目です。

Advanced

Advancedは、海外販売や多拠点配送、分析の深掘りが必要な事業者向けです。15スタッフ、最も包括的なレポート、carrier-calculated shipping、関税・輸入税の計算回収、マーケット別のローカルストアフロントが使えます。ここまで来ると、単に売るだけではなく、運営の複雑さに備えるプランと言えます。

Plus

Plusは、さらに別物です。200ロケーション、無制限スタッフ、完全カスタマイズ可能なチェックアウト、9つのExpansion store、最大200のPOS Proロケーション、B2B機能の上位制御など、成長企業や複雑な商流を持つ事業者向けの内容です。月商が高いだけでなく、事業構造が複雑かどうかで検討するプランです。

1-2. 旧「スタンダード」「プレミアム」は今どのプラン? 2024年のプラン名変更

ここは少し混同が起きやすいです。現行の公式名称はBasic・Grow・Advanced・Plusです。少なくとも公式の開発者向け変更通知では、以前「Shopify」と呼ばれていた中位プランが2025年4月17日に「Grow」へ名称変更されたことが明記されています※1。つまり、旧「Shopify」プランを見ると、現在はGrowとして読むのが正確です。

一方で、「スタンダード」「プレミアム」は現行の公式価格ページには載っていません。実務上は、旧中位プランを指して“スタンダード”的に呼んでいたり、上位プランを“プレミアム”的に表現しているケースがありますが、現在の正式な比較対象はGrow・Advanced・Plusです。古い記事を読むときは、名前ではなく「スタッフ数」「手数料」「レポート」「B2Bやチェックアウト拡張の有無」で見直したほうがズレにくいでしょう。

※1 Shopify.dev Changelog「Rebrand of Shopify plan to Grow」 https://shopify.dev/changelog

2.費用と手数料を比べる。月額料金だけでは見えない差

Shopifyの月額料金と決済手数料を比較する電卓と書類のデスクイメージ

プラン比較で最初に見られがちなのは月額料金です。もちろん大事です。が、Shopifyはここだけで決まりません。特にGrowやAdvancedは、月額差より手数料差と機能差のほうが効きます。安いか高いかではなく、「その差額を回収できる状態か」で見るのが実務的です。

2-1. 月額料金と年払い割引の差額

日本向け価格ページでは、年払い時の最低料金としてBasicが3,650円/月、Growが10,100円/月、Advancedが44,000円/月、Plusが368,000円/月と案内されています。Basic・Grow・Advancedは年払いで25%オフ、Plusは3年契約で割引ありという扱いです。

この25%オフから単純計算すると、年払いで浮く差額は月あたりBasicで約1,217円、Growで約3,367円、Advancedで約14,667円です。月額差だけ見ると小さく感じるかもしれませんが、1年単位で見るとGrowで約4万円、Advancedで約17.6万円ほど変わります。年払いにするかは、プランの確信度があるかで決めたいところです。

2-2. 決済手数料・外部決済手数料のプラン別比較

Shopify日本の価格ページでは、オンラインカード手数料の最低料金がBasic 3.55%、Grow 3.4%、Advanced 3.25%と案内されています※1。外部決済サービス手数料はBasic 2%、Grow 1%、Advanced 0.6%です。Plusは日本向け価格ページでは「取引量の多いマーチャント向けの優遇手数料」とだけ示され、Plus pricingでは外部決済手数料が0.20%と案内されています※2。

ここで差が出ます。年払い前提で固定費差だけを見ると、Basic→Growは月6,450円差です。外部決済手数料差1%だけで元を取るなら月商64.5万円、Shopify Paymentsのオンライン料率差0.15%だけで見るなら約430万円が損益分岐です。つまり、Shopify Paymentsを使うなら、手数料差だけでGrowへ上げる判断は意外と遅い。逆に外部決済を使うなら、かなり早い段階でGrowが効きます

Grow→Advancedも同じです。年払い前提の固定費差は月33,900円。外部決済手数料差0.4%で元を取るなら月商847.5万円、Shopify Paymentsのオンライン料率差0.15%だけなら約2,260万円です。Advancedは「手数料だけで逆転するプラン」というより、国際販売・送料計算・分析機能まで合わせて初めて価値が出るプランと見たほうが現実的です。

※1 Shopify日本「料金プラン」 https://www.shopify.com/jp/pricing

※2 Shopify Plus Pricing https://www.shopify.com/plus/pricing

3.プランを上げると何が使えるようになるのか? 機能差の比較

Shopifyのプラン機能差と段階的なアップグレードを表す階段状の図のイメージ

月額料金と手数料だけなら、できるだけ下位プランにしたくなります。とはいえ、実際にプランを押し上げるのは「運営の詰まり」です。人が増えた、分析が必要になった、海外販売が始まった、B2Bが入った。この変化が起きると、料金差より運営上の制約のほうが痛くなります。

3-1. スタッフアカウント数とレポート機能の段階

スタッフアカウント数はかなり分かりやすい差です。Basicは追加スタッフなし、Growは5、Advancedは15、Plusは無制限です。ひとり運営なら気になりませんが、受注対応、商品更新、広告運用、CS、店舗スタッフまで含めて触る人が増えると、ここが先に詰まります

レポートも段階差があります。Growでは顧客レポートやカスタムレポート作成を含むレポート群が使え、Advancedではさらに包括的なレポートと予測値付きレポートまで広がります。月商が同じでも、「感覚で回している店」と「数字で改善している店」では必要なプランが変わる。ここは見落としやすい差です。

3-2. Shopify Flowや在庫ロケーション数など上位プラン限定の機能

Shopify Flow

Flowは誤解されやすいです。いまはBasicでも使えます。なので、「自動化したいからすぐGrow以上が必要」というわけではありません。ただし、Flowの一部高度機能、たとえばSend HTTP requestはGrow・Advanced・Plus限定です※1。外部ツール連携まで踏み込むなら、ここで差が出ます。

在庫ロケーション数

在庫ロケーション数はStarterが2、Basic・Grow・Advancedが10、Plusが200です※2。複数倉庫、店舗在庫、委託先在庫まで一元管理したい場合、Plusだけ伸び幅が大きいです。反対に、通常のD2C単一倉庫ならBasic〜Advancedでも足りるケースが多いでしょう。

B2B・マーケット機能

さらに、B2Bやマーケット周りは上位差がはっきりしています。Basic・Grow・AdvancedでもB2B自体は使えますが、アクティブなB2Bカタログは合計3つまで。AdvancedとPlusではコンテキスト別チェックアウトやストアフロントが使え、Plusではカタログ無制限・会社ロケーションへの直接割当まで可能です。B2Bを本気で回すなら、ここがPlus検討の分岐点になります。

※1 Shopify Help Center「Shopify Flow」 https://help.shopify.com/en/manual/shopify-flow

※2 Shopify Help Center「Locations」 https://help.shopify.com/en/manual/locations

4.【月商別】結局どのプランを選べばいいのか

月商ごとのShopifyプラン選び方を示す売上グラフと分岐する矢印のイメージ

ここからは、単純な機能比較ではなく、月商別にどう読むかです。なお、ここでの結論は「売上だけで自動的に決まる」ではありません。同じ月商でも、Shopify Paymentsか外部決済か、スタッフが何人か、B2Bや海外販売があるかで答えが変わります。月商はあくまで目安。その前提で見ると分かりやすくなります。

4-1. 月商30万円未満|Basicで始めて問題ないラインはどこまでか

Basicで十分なケース

月商30万円未満なら、まずBasicで始めて問題ないケースが多いです。特に、ひとり運営かごく少人数、外部決済を使わない、リアルタイム送料計算が不要、レポートもまずは基本で十分。この条件なら、上位プランに上げる理由はまだ強くありません。FlowもBasicで使えるので、簡単な自動化までなら下位でも回せます。

Growを検討すべきケース

反対に、月商30万円未満でもGrowを考えたほうがよいのは、運営メンバーが複数いる場合です。売上より先に、権限管理やレポートの必要性でプランを押し上げるケースがあります。だからこの帯は、「売上で決める」というより「運営体制がまだ軽いか」で見るのが合っています

4-2. 月商30万〜100万円|Growに上げたほうが「安くなる」分岐点

Shopify Payments利用の場合

ここは少し誤解が出やすいです。Shopify Paymentsを使っている場合、Basic→Growのオンライン手数料差は0.15%なので、年払い前提の固定費差を手数料だけで回収するには月商約430万円必要です。つまり、月商30万〜100万円帯で「手数料だけ」を理由にGrowへ上げるケースは多くありません

外部決済利用の場合

一方、外部決済を使っているなら話は別です。外部決済手数料差は1%なので、損益分岐は月商64.5万円です。この帯域なら、月商60万台後半〜100万円あたりでGrowが固定費差を吸収しやすくなります。だから「安くなる分岐点」は、Shopify Payments利用か、外部決済利用かで変わります。

この帯でGrowが向くのは、外部決済を使う、複数スタッフで回す、顧客レポートやカスタムレポートが必要。このどれかに当てはまるケースです。逆に、ひとり運営でShopify Payments中心なら、売上がこの帯でもBasicのままで十分なことは多いでしょう。

4-3. 月商100万〜500万円|Advancedの手数料差が効き始める水準

月商100万〜500万円帯に入ると、Advancedが視野に入ります。とはいえ、ここでも「手数料だけ」で即逆転するわけではありません。Grow→Advancedの損益分岐は、外部決済でも月商847.5万円、Shopify Paymentsのオンライン手数料差だけなら約2,260万円です。100万〜500万円帯は、まだ手数料差だけで元を取る水準ではありません

では、なぜこの帯でAdvancedが効き始めるのか。理由は機能です。15スタッフ、carrier-calculated shipping、関税・輸入税の計算回収、マーケット別ローカルストアフロント、最も包括的なレポート。国内だけの単純なD2CならGrowでも足りることがありますが、海外販売や複数配送条件が入ると、Advancedの価値は月商以上に運営負荷で効いてきます。

つまりこの帯の判断基準は、「まだGrowで耐えられるか」より、「運営が複雑になってきたか」です。売上100万〜500万円でも、国際販売や多拠点出荷がなければGrow継続で問題ないことはあります。反対に、そこがあるなら、手数料差より先にAdvancedを検討する余地があります。

4-4. 月商500万円超|Plusを検討すべき3つのサイン

月商500万円を超えたら即Plus、ではありません。Plusの最低料金は日本向け価格ページで368,000円/月の年払い、Plus pricingでは標準構成で3年契約2,300USD/月または1年契約2,500USD/月からと案内されています。固定費の重さだけ見ると、売上規模だけで入るプランではありません。

① B2Bの複雑さ

Plusを検討すべき1つ目のサインは、B2Bの複雑さです。Basic〜AdvancedでもB2B自体は使えますが、カタログ上限は3つまでです。得意先ごとの価格表や会社ロケーションごとの制御が増えると、Plusの無制限カタログと直接割当が効きます。

② チェックアウトや多拠点運営の複雑さ

2つ目は、チェックアウトや多拠点運営の複雑さです。Plusでは完全カスタマイズ可能なチェックアウト、9つのExpansion store、最大200 POS Proロケーション、200在庫ロケーション、無制限スタッフなどが入ります。ブランド数、国数、店舗数、商流が増えてきたら、ここで初めてPlusが現実味を帯びます。

③ 独自開発やシステム連携の比重

3つ目は、独自開発やシステム連携の比重です。Launchpad、より広いAPI/技術リソース、headless storefronts、staging storesなど、Plusは「大きい店向け」より「複雑な運営向け」に近いです。月商500万円超は検討開始の目安にはなりますが、実際の判断は月商より運営複雑性で決めるべきでしょう。

5.Starter・Retailプランについて

StarterプランとRetailプランで始める小規模EC運営を表すスマートフォンと店頭レジのイメージ

主要4プランとは別に、StarterとRetailもあります。ここは補助的な選択肢です。フル機能のオンラインストアではなく、「SNS中心で売る」「実店舗中心で売る」といった前提があるなら、むしろこちらのほうが合うことがあります。

5-1. 月額750円のStarterが向いているケース

Starterは750円/月で、SNSやメッセージングアプリ、シンプルなオンライン販売を始めるためのプランです。Spotlightテーマは使えますが、他テーマや高度なカスタマイズは不可。コレクション作成、追加ページテンプレート、追加スタッフ、POS Proも使えません。さらにStarterは新規マーチャントと無料トライアル中のストアのみが対象です。

向いているのは、InstagramやLINE、メッセージ販売の延長でまず売りたいケースです。逆に、最初から本格的なオンラインストアを作る前提なら、Starterはかなり窮屈です。「安いからStarter」ではなく、「売り方がStarter向きか」で見るべきでしょう。

5-2. 月額13,000円のRetailが向いているケース

価格ページではPOS Proが13,000円/月として案内されています。Help CenterではRetail planとして整理されており、Starter相当の機能に加えて、1つのPOS Proロケーション、無制限のPOSスタッフ、professional reports、無制限レジ、顧客管理ツール、在庫管理ツール、店舗受取や返品交換などの柔軟な店頭機能が含まれます。

つまりRetailは、オンライン主導のプランというより、実店舗中心の事業者向けです。店頭スタッフが多い、オンライン注文の店舗受取を使いたい、店舗間返品や交換をきちんと回したい。こうした要件があるなら、BasicよりRetailのほうがフィットすることがあります。

6.Shopify料金プランに関するよくある質問

Shopify料金プランに関するよくある質問をまとめたQ&Aのイメージ

6-1. 無料トライアル中にプランを決めなくても大丈夫?

大丈夫です。無料トライアル中に有料プランを選ばなくても、トライアル終了時点で自動課金されるわけではありません。終了後はストアが一時停止され、プランを選ぶと再開できます。なお、無料トライアル中にストアを公開したい場合は、パスワード解除のためにプラン選択が必要です。

6-2. 途中でプラン変更したら商品データや注文履歴は消える?

少なくとも公式では、無料トライアル終了でストアが一時停止しても、データ・商品・設定は保持されると案内されています。また、プラン変更は管理画面の Settings > Plan から行う前提で、アップグレード時にストアデータへ影響する案内はありません。実務上は、通常のプラン変更で商品データや注文履歴が消える前提では考えなくてよいでしょう。とはいえ、重要なストアならCSVエクスポート等でバックアップを取っておくと安心です。

6-3. プラン変更すると料金はどう計算される?

アップグレード時は、未使用の契約期間分が日割りのクレジットとして計算され、新しいプランの請求に自動で充当されます※1。ダウングレード時は返金ではなく、将来の請求に使えるアカウントクレジットとして処理され、現在の上位プラン機能は請求サイクル終了まで使えます。月の途中で変えても「丸損」になりにくい設計です。

※1 Shopify Help Center「Changing your Shopify subscription plan」 https://help.shopify.com/en/manual/your-account/manage-billing/your-invoice/shopify-plan-changes


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