Shopifyパートナーとは?依頼できること・選び方・Directoryの使い方を解説

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ShopifyでECサイトの新規立ち上げや運用改善を検討しているEC事業者にとって、外部の専門家である「Shopifyパートナー」の活用は成功の鍵を握ります。しかし、公式プログラムの制度変更もあり、古い情報のまま依頼先を探してしまうケースも少なくありません。

この記事では、EC事業者が自社に合った依頼先をスムーズに見つけられるよう、「パートナーに何を頼めるのか」「公式Shopify Partner Directoryを使った探し方」「見極めるための選び方」といった実務のポイントを現行の制度に基づいて分かりやすく解説します。

この記事の要約

  • Shopifyパートナーは、Shopify構築・運用を支援する公式プログラム参加事業者です。
  • 依頼先選びでは、得意領域・近い実績・公開後支援・見積もり透明性を見ることが重要です。
  • Shopify Partner Directoryには、Shopifyから招待を受けた一部のパートナーのみが掲載されており、サービス内容、価格帯、業界、地域、ティアなどの条件で候補を絞り込めます。
  • 「Shopify Experts」は2023年12月に終了し、以後はShopify Partner Programのもとでパートナー制度が運用されています。

Shopifyパートナーとは

Shopifyパートナーとは、Shopifyの構築・開発・運用支援に関わる公式プログラム(Shopify Partner Program)に参加している外部の専門家や企業を指します。パートナーには、大きく分けて、ストア構築やデザイン制作を支援する「構築パートナー」、アプリやテーマの開発を担う「開発パートナー」、Shopifyを紹介して広める「紹介パートナー」があります。

なかでも、EC事業者にとって特に身近なのが、ストア構築を支援するパートナーです。構築パートナーは、ストアの新規立ち上げやリニューアルに加え、公開後の運用改善まで対応しているケースも少なくありません。自社に合った構築方法の検討や、必要な機能の整理、改善施策の実行まで相談できるため、心強い支援先になりやすい存在です。

また、Shopify Partner Program自体は無料で参加できるため、法人・個人を問わず多くの事業者が参画しています。そのため、Shopifyパートナーを探す際は、知名度や肩書きだけで判断するのではなく、自社の課題や目的に合った支援を受けられるかという視点で選ぶことが重要です。

Shopify Partner Directoryとは

Shopifyパートナーを探す際に参考になるのが、「Shopify Partner Directory」です。これはShopify公式が提供するパートナー検索ページで、対応領域や地域などで絞り込みをしながら候補を比較できます。自社に合う依頼先を探すうえで便利な一方、見る際に押さえておきたいポイントもあります。ここからは、そのポイントを順番に解説します。

Shopify Partner Directoryは公式が選定した掲載先

Shopify Partner DirectoryはShopifyパートナーであれば誰でも自動的に掲載される一覧ではありません。掲載できるのは、Shopifyから招待を受けた一部のパートナーに限られており、実績や経験を踏まえて選定された公式の掲載先として位置づけられています。そのため、依頼先を探す際の有力な参考情報として活用しやすく、候補を比較する出発点として役立ちます。

絞り込み項目とプロフィールで見るべき点

Shopify Partner Directoryでは、自社の要件に合わせて以下の項目で候補を絞り込むことができます。

  • 提供するサービス(services)
  • 価格帯(price range)
  • 得意とする業界(industry)
  • 対応地域(location)と言語(languages)
  • ティア(partner tier)

また、上記に加えて、現在新規案件を受け付けているかどうかでも絞り込みができるため、単に知名度で探すのではなく、自社の予算感や相談内容に合った候補を比較しやすい設計です。絞り込んだ後は、各社のプロフィールで過去の実績(ポートフォリオ)やマーチャントからのレビュー評価を確認し、自社のビジネスモデルや課題に近い経験を持っているかを見極めましょう。特に、どのような課題を支援してきたのか、どの業界に強いのか、どの規模感の案件に対応してきたのかまで見ることで、依頼先選びの精度を高めやすくなります。

Shopify Partner Directory でパートナーを探す

Shopify Partner Directoryのティア

現行のShopify Partner Programでは、すべてのパートナーがまずRegisteredから始まり、実績や要件に応じてSelect、Plus、Premier、Platinumへ進んでいく仕組みです。Shopify Partner Directoryでは、こうしたティア情報をもとにパートナーが表示されており、パートナーの経験履歴や実績、成功事例など複数の要素にもとづいて分類されると案内されています。※1

例えばSelectは、中小規模の事業者に向いたパートナー層として位置づけられており、新規立ち上げ、標準機能を活かした構築、テーマカスタマイズ、基本的なアプリ連携、公開後の運用相談などを検討している企業と相性を見極めやすいティアといえます。一方で、Plusは中堅〜大規模、Premierは大企業、Platinumはグローバル規模の企業向けとされているため、要件が複雑になるほど上位ティアの候補も比較しやすくなります。

ただし、ティアが高ければ必ず自社に合うとは限りません。ティアはあくまで比較の起点であり、最終的には自社と近い実績があるか、必要な支援範囲をカバーしているかまで確認することが大切です。

パートナーティアShopify公式での位置づけ取り扱い案件規模の目安
Registeredパートナープログラムの基礎ランク小規模・部分支援・実績蓄積前の案件向け
Select中小企業向け小〜中規模の新規構築や標準機能中心の案件向け
Plus中堅〜より大きな事業者向け中規模以上で、要件整理や拡張性が求められる案件向け
Premier大企業向け大規模で、複雑な要件や複数領域の連携を伴う案件向け
Platinumグローバル企業向けグローバル展開や多拠点運用を含む超大規模案件向け

※1:Shopify公式ヘルプ
https://help.shopify.com/en/partners/grow-your-business/partner-directory/how-it-works

【注意】「Shopify Experts」は旧称です

過去の記事などで「Shopify Experts」という表記を見かけることがありますが、これは現在の制度で使われている名称ではありません。現在は、Shopify Partner Programのもとで制度が運用されており、依頼先を探すための公式な掲載先としてはShopify Partner Directoryが案内されています。

2023年10月

変更内容:Shopify Partner Directory の運用開始※2

説明:それまで、依頼先を探す公式の掲載先として Shopify Experts Marketplace が案内されていましたが、2023年10月に Shopify Partner Directory へ切り替わりました。

2023年12月

変更内容:「Shopify Experts」が終了※3

説明:「Shopify Experts」は2023年12月に終了し、以後はShopify Partner Programのもとでパートナー制度が運用されています。

※2:Shopify Help Center「Shopify Partner Directory」
https://help.shopify.com/en/manual/partner-directory

※3:Shopify Help Center「About the Shopify Partner Program」
https://help.shopify.com/en/partners/partner-program/about

Shopifyパートナーに依頼できること

Shopifyパートナーには、公開後まで見据えた最適な設計・デザイン・連携・運用改善を含めて相談できます。標準機能で対応すべきか、アプリや独自開発で補うべきかを整理してもらうことで、不要なコストや運用負荷を抑えることが可能です。

  • 新規構築・リニューアル: 要件定義、サイト設計、デザインのカスタマイズ
  • 移行作業: 既存のECプラットフォームからのデータ(顧客・商品・注文など)移行
  • 設定・連携: 決済や配送の設定、必要なアプリの選定と導入、基幹システム・物流・会計ソフトとの連携
  • 公開後の運用・改善: ページ改修、アクセス分析、マーケティング支援(広告・CRM)、保守サポート

Shopifyパートナーの選び方

候補をピックアップしたら、知名度や規模だけで判断せず、自社の課題に対して、その会社がどこまで具体的に支援できるかという視点で見極めることが大切です。比較する際は、以下のポイントをチェックしましょう。

項目チェックポイント
専門分野構築、デザイン、開発、運用改善のうち、どの領域を得意としているか?
近い実績自社に近い業種・商材・販売形態の支援実績があるか?
運用支援の有無ストア公開後の保守や改善提案まで対応してもらえるか?
見積もりの透明性見積もりに、標準対応の範囲と追加費用の発生条件が明確に記載されているか?
担当者の解像度ヒアリングの段階で、自社の課題や要望を具体化するための質問をしてくれるか?

たとえば、アパレルのD2CブランドとBtoB商材の販売では、必要な機能も見せ方も大きく異なります。近い実績がある会社ほど、初期の打ち合わせ段階から話が噛み合いやすく、提案の精度も上がりやすくなります。

依頼前に整理すべきこと

パートナーへ問い合わせる前に自社の情報を整理しておくことで、より精度の高い見積もりや提案を引き出すことができます。実際のShopify Partner Directoryの問い合わせフォームでも「Store URL(ストアURL)」「Required service(希望するサービス)」「Budget(予算)」「Project description(プロジェクト概要)」などを入力するため、最低限以下の4点は社内で言語化しておきましょう。

  • 目的: なぜECサイトを作る/リニューアルするのか(売上向上、業務効率化など)
  • 予算: 初期費用と月額のランニングコストの上限
  • 納期: いつまでに公開したいか(逆算してスケジュールを組むため)
  • 必須要件: 絶対に実現したい機能や連携先(決済方法、基幹システムなど)

費用相場について

費用は依頼する内容によって大きく変動します。以下の表はあくまで目安であり、要件(デザインの作り込み度合いや外部連携の有無など)次第で変わるという前提で参考にしてください。

区分費用の目安変動しやすい要素
新規構築100万〜150万円前後商品点数、デザインの作り込み、ページ数、撮影や原稿作成の有無
リニューアル100万〜300万円前後移行作業、既存データ整理、追加機能の有無
保守・運用月額5万〜30万円前後更新頻度、レポート、改善提案、広告やCRM支援の有無
アプリ開発・外部連携100万〜300万円以上基幹連携、在庫連携、会員機能、BtoB対応、要件の複雑さ

新規構築は、個人事業主に依頼する場合や、要件を絞った小規模案件でテンプレートを活用する場合、100万円以下で依頼できるケースもあります。ただしその一方で、保守体制、対応スピード、進行管理の手厚さ、担当者への依存度などには差が出やすいため、価格の安さだけで判断しないことが重要です。比較する際は、初期費用だけでなく、公開後の運用支援費、アプリ利用料、追加改修費まで含めて確認しておくと、後から予算が想定以上に膨らむのを防ぎやすくなります。

よくある質問

Q. Shopifyパートナーと制作会社は何が違う?

「制作会社」は一般的な業態の呼び方であり、Shopifyの案件を請け負う制作会社が必ずしも公式のShopifyパートナーであるとは限りません。パートナープログラムに参加している企業は、Shopifyの仕様や最新機能にアクセスしやすい環境にあるため、より専門的な支援を期待できます。

Q. Shopifyパートナーには、公開後の運用改善まで相談できますか?

会社によりますが、公開後の保守、ページ改善、分析、広告やCRM支援まで対応するパートナーもあります。新規構築だけでなく、公開後にどこまで伴走してもらえるかは、依頼前に必ず確認しておきたいポイントです。

Q. ティア(SelectやPremierなど)が高い会社を選べば安心?

ティアは実績の多さを見る参考にはなりますが、それだけで決めるのは危険です。実際の相性は、予算規模、業界理解、必要な支援内容、進め方との相性によって大きく変わります。安心して判断するためにも、1社で即決せず、複数社から見積もりを取り、セカンドオピニオンとして比較検討するのがおすすめです。

まとめ

Shopifyパートナー選びで本当に重要なのは、肩書きや古い呼称に惑わされることなく、自社が抱える課題に対して、どこまで具体的に支援できるかを見極めることです。

依頼前には必ず自社の目的や予算、要件を整理し、Shopify Partner Directoryの絞り込み機能や実績確認を有効に活用しましょう。得意領域や公開後の運用支援体制、見積もりの明確さなどを比較しながら、自社と伴走してくれる最適なパートナーを選ぶことがEC事業成功への近道になります。

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