【2026年最新】Shopify ECサイト構築 完全ガイド【プロが解説】

Shopifyで自社ECを立ち上げたい。でも、プランの選び方も構築の進め方も、どこから手をつければいいかわからない。この記事では、Shopify ECサイト構築の全体像を1本で解説します。料金、構築の流れ、費用相場、業種別の注意点、よくある失敗まで、構築の判断に必要な情報を詰め込みました。

結論から言うと、Shopify構築は「小さな判断の積み重ね」がすべて。プラン、構築方法、アプリ、デザイン。一つひとつは些細に見えて、間違えるとコストと時間の両方を失います。この記事を読めば、その判断に必要な材料が揃うはずです。

弊社はShopify公式認定パートナーとして、構築だけでなく「構築前の判断」から支援してきました。どのプランを選ぶか、自社でやるか外注するか、どのアプリを入れるか。この記事には、そうした判断の現場で積み上げてきた知見を詰め込んでいます。

Shopifyが選ばれる理由|他プラットフォームとの違い

ECサイトを構築するプラットフォームは数多くあり、有名どころだけでもざっと15ほど。その中でも、事業として本気で取り組むならShopifyがイチバンおすすめです。他のECプラットフォームと比較しながら、まずはShopifyのメリットを解説します。

EC市場におけるShopifyのシェアと安定性

Shopifyが日本で本格的に広まったのは2017年以降ですが、もともとは2006年にカナダで創業された歴史あるプラットフォーム。今では世界175カ国以上、中小企業から大手ブランドまで幅広く利用され、市場シェア約27.6%の世界最大のECプラットフォームに成長しました。

世界中で多くのストアに使われているということは、それだけ安定した収益基盤があるということ。プラットフォームの機能開発やセキュリティ対策に、継続的に投資し続けられる体力がある証拠です。実際、決済機能の改善・AI機能の追加・グローバル販売の強化などShopifyは毎年のようにアップデートを重ねており、安心して長く使い続けられるプラットフォームです。

ECサイトは一度立ち上げたら数年単位で運用するもの。だからこそ、選定時には「今の機能」だけでなく「5年後も使い続けられるか」という視点でみるとShopifyは安定性があります。

Shopifyのメリット|売れる仕組み・拡張性・低い手数料

Shopifyが選ばれる理由を一言で言えば、「事業として成果を出すための仕組みがすべて揃っている」ことです。

売れる仕組みが標準で揃っている:ECサイトを作るうえで一番厄介なのは、「機能が足りない」と気づくのが、たいてい売り始めてからだということ。レビュー機能、メール配信、SEO設定、クーポン、在庫連動。「あ、これも必要だった」と1つずつ追加していくうちに、ストアが完成する頃にはオープンから半年経っていた。よくある話です。

Shopifyはこれが最初から全部揃っている。スタートラインで「売れるストア」が完成している状態。立ち上げの速さも、その後の運用のスムーズさも、ここに集約されています。

成長に合わせて変えられる拡張性:事業は計画通りに進みません。「まずはBtoCで」と始めたら法人需要が増えてきた、「定期購入は要らない」と判断したらやっぱり必要になった。EC事業者なら多くの方が経験する話でしょう。
Shopifyの強みは、こうした方針転換に耐えられること。10,000を超えるアプリと段階的なプランアップグレードで、最初の決断を引きずらずに進められる。事業の現実に合わせてプラットフォーム側を変えていけるのは、想像以上に大きな価値です。

業界トップクラスに安い手数料:Shopifyの販売手数料は、ECモールや国内系プラットフォームと比べて低く設定されています。月商100万円なら気にならない差でも、月商500万円、1,000万円と伸びていくと、年間で数十万〜数百万円の利益差になることも珍しくありません。

事業として成長するにつれ、この数%の差は無視できなくなります。

ShopifyとBASE・STORES・makeshop・ecforceの違い

ECプラットフォームには、それぞれ「向いている事業者」と「向いていない事業者」があります。安いから、有名だから、という理由で選ぶと、半年後に後悔することになります。主要4プラットフォームとShopifyの違いを、事業者の目線で整理します。

BASE・STORES|「とりあえず始めたい個人」向け

初期費用ゼロ、月額無料で始められる手軽さが最大の強みです。「ECってどんなものか試してみたい」「副業で月数万円〜数十万円を売りたい」という規模感なら、最も手軽な選択肢です。

ただし、月商が増えるほど決済手数料の負担が重くのしかかってきます。月商100万円を超えるあたりから、Shopifyに切り替えた方が手元に残る利益が大きくなる構造です。事業として本格的に伸ばしたい段階に入ると、機能面・手数料面ともに頭打ちになります。

makeshop|「日本語サポート重視」の中規模事業者向け

国内シェアが高く、日本語サポートが手厚いのが強みです。電話やメールでの問い合わせ対応がしっかりしているため、社内にECの専門人材がいない企業には安心感があります。

一方で、テーマの自由度やアプリによる拡張性はShopifyに大きく劣ります。「サポートに聞きながら進めたい」企業には向いていますが、「自社の世界観を反映したオリジナルデザインで勝負したい」企業には物足りなくなる可能性があります。

ecforce|「定期通販・D2Cで大規模に伸ばす」事業者向け

LTV最大化のための機能(同梱物管理、CRM連携、解約防止など)が豊富で、定期通販モデルで月商数千万円規模を目指す事業者には強力な選択肢です。

ただし、初期費用・月額ともに高額で、月商1,000万円を超えるあたりから費用対効果が合ってくる料金設計です。立ち上げ期や中規模では、コストが重くのしかかります。「最初からD2C×定期通販で大きく伸ばす確信がある」事業者向けのプラットフォームと言えます。

Shopify|「事業として本気で伸ばしたい」すべての事業者向け

小規模での立ち上げから、年商数十億円規模の運用まで、同じプラットフォームで対応できるのがShopifyの最大の強みです。事業フェーズが変わってもシステムを乗り換える必要がないため、長期的な事業運営との相性が抜群です。

弱点を挙げるなら、日本語サポートが他の国内プラットフォームに比べて手薄なこと、無料テーマの選択肢が日本市場向けには限られていることです。ただし、これらは制作会社のサポートでカバーできる領域なので、致命的な弱点にはなりません。

Shopify構築の全体像|公開までの流れとスケジュール感

Shopify構築は「アカウントを作って商品を登録すれば終わり」ではありません。実際には7つのステップがあり、それぞれに専門的な判断が必要です。この全体像を把握しないまま走り出すと、「思ったより時間がかかる」「想定外の費用が出た」「公開直前で重大な不具合が見つかった」という事態に陥ります。

ここでは、Shopify構築の実態を理解した上で、自社で抱えるか、プロに任せるかの判断材料を提示します。

構築の7ステップ|要件定義〜公開までの全工程

Shopify ECサイト構築は、大きく分けて以下の7ステップで進みます。

  1. 要件定義:何を売るか、誰に売るか、必要な機能は何かを整理する
  2. プラン選定:月商規模や必要機能に応じたShopifyプランを決める
  3. デザイン設計:テーマ選定、トップページ・商品ページのレイアウトを設計する
  4. ストア構築:テーマのカスタマイズ、商品登録、決済・配送設定を行う
  5. アプリ導入:必要な機能をアプリで追加し、動作を確認する
  6. テスト・検証:テスト注文、決済フロー、メール通知の動作確認を行う
  7. 公開・運用開始:独自ドメインの設定、Googleアナリティクスの連携、公開

一見シンプルに見えますが、この7ステップの中には「Shopifyの仕様を把握していないと判断しづらい論点」が潜んでいます。

たとえばステップ3のテーマ選定。無料テーマと有料テーマで何が違うのか、自社の業種にどのテーマが向いているのか、後から差し替えるとどんなリスクがあるのか。ステップ5のアプリ導入も同様です。同じ機能を提供するアプリが複数あり、どれを選ぶかでサイトの表示速度が変わります。一度入れたアプリを後から外すと、サイトに不要なコードが残り続けるケースもあります。

つまり、7ステップを「進める」ことと、「正しく進める」ことの間には差があります。社内にECやWeb制作の経験者がいれば自社で進めることもできますが、そうでない場合は工程ごとに調査と試行錯誤が必要になり、公開までに3〜6ヶ月かかるのが現実です。Shopify実績のある制作会社に任せれば、判断の大半は経験で処理できるため、要件定義と最終確認に集中できます。

構築期間の目安|規模別のスケジュール感

構築期間は、ストアの規模と構築方法で大きく変わります。

規模 自社構築 制作会社
小規模(商品〜50点・テーマそのまま) 2〜4週間 1〜2ヶ月
中規模(商品100〜500点・デザインカスタマイズ) 1〜3ヶ月 2〜3ヶ月
大規模(商品1,000点以上・基幹システム連携) 現実的に困難 3〜6ヶ月

表だけ見ると「自社構築の方が早い」ように見えますが、ここには注意が必要です。

自社構築の期間は「順調に進んだ場合の想定」であり、現実にはここに「調べる時間」「試行錯誤の時間」「やり直しの時間」が乗ります。中規模ストアを自社で構築しようとして、半年経っても公開できずに相談に来られるケースは少なくありません。本業との両立、Shopifyの仕様変更への対応、想定外のトラブル。担当者が片手間でこなせる作業ではないのが実態です。

一方、制作会社の期間は「公開までの目安」として確度が高い数字です。実績のある会社なら、構築中のトラブルパターンも、対処方法も、すでに蓄積されています。スケジュール通りに進められる確率が、自社構築よりも高いのです。

社内にECの専門人材がいて、時間にも余裕があるなら自社構築も選択肢ですが、「早く・確実に公開したい」のであれば、制作会社に依頼した方が結果的に時間も短くなるケースが多いと言えます。

構築前に社内で決めておくべき5つのこと

自社で進めるにしても、制作会社に依頼するにしても、最低限これだけは社内で固めておく必要があります。

  1. ターゲット顧客:誰に売るのか(年齢層、購買動機、利用デバイス)
  2. 商品構成と価格帯:何をいくらで売るのか、商品数はどれくらいか
  3. 必要な機能:定期購入、会員ランク、ポイント制度などの要否
  4. 予算と期限:構築にかけられる予算と、公開希望日
  5. 運用体制:公開後に誰が更新・管理を行うのか

これらが曖昧なまま相見積もりを取ると、各社の提案内容がバラバラになり、比較できなくなります。「3社から見積もりを取ったが、対応範囲が違いすぎてどれが安いのか判断できない」という状況は、ほぼここに原因があります。

逆に言えば、この5点さえ固まっていれば、あとの判断は制作会社が伴走してくれます。Shopifyの仕様の細かい部分、アプリの選定、デザインの方向性、運用の効率化。経験のある制作会社なら、過去の事例をもとに最適解を提案できます。事業者がやるべきは「事業の方向性を決めること」であり、Shopifyの仕様を1から学ぶことではないはずです。

Shopifyの料金体系|プラン選びの判断基準

Shopifyの料金で見落とされがちなのが、「月額費用だけでは判断できない」という点です。実際にかかるコストは、月額費用・決済手数料・アプリ利用料の3つの合計で決まります。「Basicは月4,850円だから安い」と思って始めたら、半年後に月3万円超えていた——よくある話です。

プラン 月額費用 決済手数料 おすすめの月商規模
Basic 4,850円 3.55% 〜100万円
Grow 13,500円 3.4% 100万〜500万円
Advanced 58,500円 3.25% 500万円〜
Plus 368,000円〜 個別交渉 年商10億円〜・大規模

※ 料金は記事執筆時点のものです。最新情報はShopify公式サイトをご確認ください。年払いを選ぶと、Basic・Grow・Advancedは最大25%の割引が適用されます。

プラン選定で押さえるべき2つの視点

プラン選びで悩む方は多いですが、Shopifyのいいところは「今の月商に合わせて選び、伸びたら変えればいい」という気軽さにあります。プラン変更は管理画面から数クリックで完了し、商品データ・設定・レポートはすべて引き継がれます。月額料金は日割り計算され、追加費用も発生しません。「最初から完璧なプランを選ばなければ」と気負う必要はないのです。
そのうえで、判断時に押さえるべき視点は2つです。
ひとつ目は、決済手数料の差を軽視しないことです。「0.1〜0.3%の差」に見えますが、月商1,000万円なら年間120〜360万円の利益差になります。事業として伸ばす前提なら、無視できない数字です。
ふたつ目は、アプリ利用料を含めたランニングコストで判断することです。本格的なECで必要になる中核アプリ(サブスク、レビュー、CRM、分析など)は月額20〜100ドルが相場で、5〜10個導入するとアプリ利用料だけで月1〜3万円になります。Basicの月額費用よりアプリ合計の方が高い、というのが現実です。

Shopify Plusを検討すべきケース

Plusは月額35万円以上とAdvancedより大きく上がりますが、年商10億円以上、基幹システム連携が必要、複数ストア一元管理、チェックアウト画面の高度なカスタマイズが必須——このいずれかに該当する企業向けの選択肢です。該当しなければAdvanced以下で十分に運用できます。「とりあえず上位プランで安心したい」という理由で月35万円を払い続けるのは、合理的とは言えません。

プラン選定に迷ったら

ここまでの内容をまとめると、プラン選定は次のように考えるとシンプルです。
迷ったら、Basicから始めて構いません。Shopifyのプラン変更は管理画面から数クリックで完了し、データも設定もすべて引き継がれます。「最初から完璧なプランを選ばなければ」と気負う必要はありません。
ただし、すでに月商の見通しが立っている事業者は、決済手数料の差を意識した選定が必要です。月商500万円を超える見通しがあるならAdvancedを最初から検討する価値がありますし、急成長を見込むスタートアップなら最初からGrowやAdvancedで構えるのも合理的です。
プラン選定で本当に悩ましいのは、Plusを検討するかどうか、外部決済を使うか、Shopifyペイメントに揃えるかといった、年間数百万円単位で利益が変わる判断です。この領域は自社判断だけで進めるとリスクが大きいため、Shopify実績のある制作会社に一度相談することをおすすめします。

Shopify構築方法と費用相場

Shopifyの料金体系を理解したら、次に考えるべきは「誰がストアを構築するか」です。構築方法は大きく分けて自社構築と制作会社の2つ。それぞれ費用も品質もスピードも大きく違います。

構築方法 費用目安 構築期間 向いているケース
自社構築 0〜30万円(テーマ・アプリ費用のみ) 1〜3ヶ月 社内にWeb制作スキルがある、小規模ストア
制作会社 100〜500万円以上 2〜4ヶ月 オリジナルデザイン、アプリ連携、公開後の運用サポートも必要

費用は構築内容によって大きく変動します。テーマをそのまま使うシンプルな構築と、フルカスタマイズの構築では、同じ制作会社でも費用が3〜5倍変わることもあります。

【重要】自社で構築するか、他社に依頼するか?

費用比較で最も陥りやすい罠が、「見積もり金額の安さ」だけで判断することです。
自社構築は表面上の費用が一番安く見えますが、実際には担当者の人件費(数ヶ月分)と、構築期間中の機会損失(サイトが公開できていない間の売上ゼロ)が乗ります。月商500万円を狙う事業者が公開を3ヶ月遅らせれば、それだけで1,500万円の機会損失。ここまで含めて計算すると、「無料の自社構築」が実質的に最もコストの高い選択肢になることも珍しくありません。
特に注意したいのが、「とりあえず自社で始めて、ダメだったら外注しよう」というパターンです。これは最もコストが膨らむ判断です。自社構築で費やした数ヶ月の時間と費用に、外注のやり直し費用が上乗せされ、当初の想定予算の2倍近くかかった——という相談は本当に多い。「自分でやれば安い」という思い込みが、最終的に最も高い買い物になります。

自社の状況に合った構築方法の選び方

構築方法は、3つの軸で判断するのが合理的です。
社内リソース: Web制作やShopifyの知見を持つ人材がいるか。いなければ、学習コストと試行錯誤の時間が大幅に増えます。
公開までのスピード: 事業計画上、いつまでに公開すべきか。自社構築は費用を抑えられる代わりに、構築期間が読みにくくなります。
求める品質: テンプレートそのままで良いのか、ブランドの世界観を反映したデザインにしたいか。
この3軸を整理すると、多くの企業にとっての答えはシンプルです。「社内にShopifyの専門人材がいない」「3ヶ月以内に公開したい」「テンプレートそのままでは差別化できない」——このうち2つ以上に当てはまるなら、制作会社への依頼が最も合理的な選択になります。逆に、3つすべて当てはまらない事業者(社内に経験者がいて、時間に余裕があり、シンプルな構築でいい)なら、自社構築も十分に成立します。

Shopify ECサイト構築でよくある失敗と対策

Shopify構築を始めると、想定していなかった判断ポイントが次々に出てきます。プラン、見積もり、アプリ、デザイン——どれも一見小さな選択に見えて、後々の事業運営を左右する分岐点です。ここでは、その判断を誤った時に起きる5つの失敗を簡単に整理します。

【外注】Shopify構築会社との認識ズレで、手戻りと追加費用が発生する

Shopify構築を外注した際に起こりがちなトラブルで、「見積もりが安かったから」という理由だけで選ぶと対応範囲の認識がズレやすくなります。また、Shopify実績がほとんどない会社に依頼すると、構築途中で「この機能は実装できない」と手詰まりになることも珍しくありません。
どちらも、契約前の確認不足が原因です。特に対応範囲の認識ズレは、「一式○○万円」の見積もりで契約したあと、商品登録やアプリ設定が対応範囲外だったと判明するパターンが頻発します。「これくらい当然やってくれるだろう」が通用するのは社内のチームだけ。対応範囲・修正回数・保守運用の3点は、契約前にかならず書面で確認してください。実績については、Shopify公式パートナーかどうか、自社業種に近い実績があるかを必ずチェックしてください。

【外注】要件があいまいなまま相見積もりを取り、各社の提案を比較できない

「3社に見積もりを依頼したが、対応範囲も金額もバラバラで、結局どこに頼めばいいかわからない」——これは構築検討段階で最も多い失敗です。
原因はシンプルで、依頼側が「何をどこまでやってほしいか」を決めずに見積もりを取っているからです。各社は与えられた情報から推測して提案するため、A社は「商品登録まで含む」、B社は「テーマ構築まで」、C社は「デザインのみ」となり、金額だけ見れば3倍も差がつくことになります。
これを避けるには、相見積もり前に最低限以下を整理しておくこと。商品数、必要な機能、デザインの方向性、公開希望日、保守運用の希望範囲。この5点が揃っていれば、各社の提案を同じ土俵で比較できます。

アプリを入れすぎて、サイト表示速度が悪化する

アプリで機能を拡張できる反面、入れすぎると表示速度が低下します。表示速度の低下は離脱率の増加と検索順位の低下に直結します。導入アプリは10個以内が目安。似た機能のアプリが複数ある場合は1つに統合できないか検討してください。
また、無料アプリの中にはコードの質が低く、アンインストールしてもサイトにコードが残り続けるものもあります。「とりあえず無料だから入れてみよう」が後々の表示速度悪化の原因になることも。アプリの導入・削除は慎重に行い、テスト環境で動作確認してから本番に反映するのが安全です。

デザインにこだわりすぎて、集客設計が後回しになる

デザインに予算と時間をかけすぎた結果、SEO対策や広告設計が後回しになり、公開後に「アクセスが来ない」事態に陥るケースは意外と多いです。「見た目がきれいなサイト」と「売れるサイト」は必ずしも一致しません。
ECサイトの目的は商品を売ること。トップページのビジュアルに凝るよりも、商品ページの情報設計(写真の枚数、サイズガイド、レビュー表示)や、カートへの導線設計の方が売上への影響は大きいです。デザインは「売れる導線」を実現するための手段であり、目的ではありません。

業種・ビジネスモデル別の構築ポイント

Shopifyはどんな業種でも使えるプラットフォームですが、「どこでつまずくか」は業種ごとにまったく違います。自社に近い業種だけでも、ざっと目を通しておいてください。

アパレル・ファッションEC

アパレルで最初にぶつかるのが、バリエーション管理の壁です。Shopify標準は1商品あたり100バリエーションまで。「Sサイズ×全10色×3パターン」のような商品が複数あると、あっという間に上限です。SKU数が多いブランドは、バリエーション拡張アプリの導入を最初から織り込んで設計してください。

もうひとつ、意外と見落とされるのがコレクション設計。新作、セール、シーズン切り替え、コラボ。アパレルは商品の出し入れが本当に頻繁です。運用担当者がサクッと更新できる構造になっていないと、半年後にはSALEページが売り切れ商品で埋まっている——よくある光景です。

食品・飲料EC

食品ECの難所は、なんといっても温度帯別の配送設定。常温・冷蔵・冷凍を扱うストアで、「冷凍と常温を同じカートに入れたら送料はどうなるか」。これ、Shopifyの標準機能だけでは処理できません。配送系アプリとの組み合わせが前提で、同梱可・不可の判定ロジックを構築段階で詰めておかないと大変なことになります。

実際、公開後にテスト購入してみたら冷凍と常温が同じ送料で計算されていた、という話は珍しくない。気づかないまま運用を続けると、配送コストがじわじわ利益を食い潰します。賞味期限やアレルギー表示など法規制まわりも含めて、食品ECは構築の難易度が高い部類に入ります。

美容・コスメD2C

この業種は、ブランドの世界観をサイトで表現できるかどうかで売上が変わります。テンプレートそのままだと「どこにでもあるD2Cサイト」になり、せっかくの商品力が埋もれる。オリジナルデザインでの構築が前提になることが多く、その分、構築費用は他の業種より高くつきます。

それから、美容・コスメは定期購入との相性が良い反面、設計を間違えると痛い。「初回割引で一気に集めたけど、2回目でごっそり解約された」「会員ランク制度を入れたが、誰も意識していない」。こういう失敗は公開後のリカバリーが効きにくいので、LTVを伸ばす仕組みは構築段階で作り込む必要があります。

BtoB卸売EC

法人向け価格表示、ロット単位の注文、請求書払い。BtoBには独特の要件が多く、Shopify Plusの「B2B on Shopify」を使えば対応できますが、標準プランではまず無理です。BtoB ECをやると決めた時点で、Plusの月額コスト込みで事業計画を組んでください。

ちなみに、BtoB卸売でEC化の効果が一番出るのは、受注業務の効率化です。FAXで受けた注文を手で基幹システムに打ち込んでいる、取引先ごとの単価を毎回計算している——こういう業務が自動化されるインパクトは相当大きい。BtoB事業者にとってのEC化は、売上を伸ばすためというより、社内の工数を減らすためという側面が強いことも多いです。

サブスク・定期通販

Shopifyの標準機能にサブスクは入っていないので、専用アプリが必須です。ただ、このアプリ選びが厄介。毎月同じ商品を届ける定期便と、月替わりのキュレーション型では、必要な機能がまるで違います。アプリごとに価格もカスタマイズ性もバラバラなので、自社モデルに合ったものを慎重に選ぶ必要があります。

定期通販で最も設計を間違えてはいけないのが、解約フローです。解約しにくい設計は顧客の不満に直結しますが、かといって簡単に解約できすぎるとチャーン率が跳ね上がる。スキップ、お届け間隔の変更、お休み機能。解約以外の選択肢をどう用意するかで、定期通販の収益性は大きく変わります。

越境EC(海外販売)

多通貨・多言語対応が標準で備わっている点で、Shopifyは越境ECと相性の良いプラットフォームです。Shopify Marketsを使えば、国・地域別の販売設定を一元管理できます。

ただし、ひとつだけはっきり言っておきたいのは、「サイトを多言語化しただけでは海外では売れない」ということです。物流の設計、現地のカスタマーサポート、為替リスク、各国の税制対応。構築よりも運用面の方がはるかに複雑で、ここを甘く見て参入すると火傷します。まず国内ECで運用を安定させて、そこで得たノウハウを持って海外に出る方が、遠回りに見えて実は一番早い。

実店舗 × EC連携(OMO)

在庫の一元管理がすべての起点です。Shopify POSで実店舗とECの在庫を統合管理できますが、ここで怖いのが「ダブル販売」。店頭で売れた商品が、ECでも売れてしまう。リアルタイム同期や安全在庫の設定を構築段階できちんと詰めておかないと、公開直後からクレーム対応に追われることになります。

それと、OMO施策は「EC側の構築」だけでは完結しません。店舗受取(BOPIS)を始めるなら、実店舗のオペレーションも変えなければいけない。店舗スタッフがShopifyの管理画面をさわることになるので、マニュアル整備や研修も必要です。「ECは作ったけど、店舗側が追いつかなくて結局使っていない」。これはOMOあるあるです。

まとめ|Shopify EC構築を成功させるために

ここまで読んでいただいた方は、おそらく感じているはずです。「Shopify構築って、思っていたよりずっと判断の連続だな」と。

プラットフォームの選定、料金プランの見極め、構築方法の決定、アプリの選定、業種ごとの設計、そして失敗の回避。どれも「なんとなく」で進めると、あとからコストと時間で痛い目を見ます。逆に言えば、正しい順番で、正しい判断を重ねていけば、Shopifyは事業を大きく伸ばせるプラットフォームです。世界シェアNo.1には、それだけの理由があります。

この記事ではShopify構築の全体像をお伝えしましたが「じゃあ自社の場合はどうすべきか」は、事業の規模・業種・社内体制・公開までの期限によって答えが変わります。

弊社Raboでは、様々な要素を伺った上で、貴社にあった構築方法をお伝えする無料カウンセリングを実施しています。

「まだ構築するか決めていない」「自社でやるか外注するか迷っている」そういう段階でもかまいません。むしろ、方向性が固まる前に相談していただいた方が、自社構築・外注構築を含めて選択肢を広く持った状態で最適な判断をお伝えできるので、ぜひお気軽にお問い合わせください。


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