現在AIを用いて、広告のターゲティングを自動化しようとする動きが広まっています。こういった動きはたとえばGoogleが「P-MAXキャンペーン」を用いて広告の配信範囲を調整する、といった取組をしていることからも分かっています。
X広告においても「自動ターゲティングオプション」という、オーディエンスのターゲティングを自動調整する機能が利用できます。今回はX広告の自動ターゲティングオプションとは何か、その特徴を解説していきます。

1.アプリ広告が対象!X広告に自動ターゲティングオプションが追加される
X広告の自動ターゲティングオプションとは、オーディエンス拡大モデルにおける設定オプションの1つです。アプリインストールキャンペーン作成時に限り現在は利用できます。
自動ターゲティングではオーディエンスの以前の行動や閲覧コンテンツなどを基に、オプションを適用している広告を利用する確率が高いかどうか計測します。そしてアクションを実行する可能性が高いオーディエンスに対して優先的、そして自動的に広告が配信されるようXが自動調整してくれるのがポイントです。
ちなみにX広告には類似機能として「オーディエンスの拡張」機能があります。こちらではターゲティング中のオーディエンスに似た性質を持つユーザーへ「類似性スコア」を割り当て、拡張レベルに応じて類似性のあるユーザーにリーチを行う機能です。ちなみに
- 狭い:とても似ているオーディエンスにリーチする
- 拡大:ある程度似ているオーディエンスにリーチする
- 広い:何となく似ているオーディエンスにもリーチする
から選択可能です。
オーディエンスの拡張機能は、自動ターゲティングオプションと同様アプリインストールキャンペーン作成時に利用できます。ただしX公式では「アプリのインストール数キャンペーンでは、自動ターゲティングオプションを使うことを推奨する」としています。
自動ターゲティングオプションのほうが設定が簡単なので、アプリインストールキャンペーン作成時にはぜひ自動ターゲティングオプションを積極的に活用してみてください。

2.X広告の自動ターゲティングオプション特徴!今後拡大予定あり
X広告の自動ターゲティングオプションには次のような特徴があります。
チェックボックスにチェックを入れるだけで設定が完了する
X広告の自動ターゲティングオプションは設定が簡単です。いつも通りターゲティング設定を行った後、最後に「自動ターゲティングを有効にする(オプション)」のボックスにチェックを入れれば適用されます。適用したくない場合はチェックを外すだけです。
手軽なので手間が掛からず、いつでも停止・再開を調整可能になっています。
自社で予想していないターゲットにも効率よくリーチできる
自社だけでインストールアクションを起こしてくれそうな推定ユーザーを探すのは面倒です。しかしX広告の自動ターゲティングオプションではAIが自動でオーディエンスを調整してくれるので、自社で予想していなかったが確度の高いユーザーへ効率よくリーチができます。
このため自動ターゲティングオプションは、アプリインストールキャンペーンを始めたばかりの初心者にもおすすめできる機能となっています。
ターゲティングを自動で適正化してくれる
自動ターゲティングオプションは 包括的なターゲティング設定や、完全なターゲティングにかかる手間を低減してくれる機能です。
- 適格なXオーディエンス全体を調査
- 人口特性、端末、すべての除外条件を適用して資格者を選定
- 過去の行動を分析してインストール確度を分析
- 必要な条件をクリアしてインストールする確度が高いユーザーにのみ広告を配信
といった順番で自動ターゲティングを実行します。
今まで設定が上手くいっていなかった、あるいは負担が掛かっていた場合は、自動ターゲティングオプションへ切り替えることでより大きな効果を少ない手間で受けられる可能性があります。
推定オーディエンス数には反映されない
ターゲティング設定をX広告にて行っていると、「推定オーディエンス数」というのを確認できます。これは現在の設定でどれだけオーディエンスにリーチできるのかを表現しており、設定を手動で行う際に参考になる数値です。
ただしX広告の自動ターゲティングオプションは、現在推定オーディエンス数と連携していません。つまり自動ターゲティングオプションによってどれくらいの数のユーザーへリーチできるのかは、事前に確認できないのです。
気になる方は検証を行いながら、こまめに自動ターゲティングオプションの効果を計測してみてください。
自分で設定したターゲティングのほうが優先される
X広告の自動ターゲティングオプションは、まだターゲティング設定に慣れていない担当者などに向いた機能です。ただしすでにノウハウが蓄積されており、アプリインストールキャンペーンについて一定の戦略が用意されている企業にとっては向いていないかもしれません。
というのもX広告では配信時、自分でターゲティング設定した分が自動ターゲティングオプションより優先されるからです。このため
- 性別
- 年齢
- 地域
- 言語
- OSの種類
といった設定を細かく行っている場合は、さほど自動ターゲティングオプションの効果が出ません。そのため制限が多いキャンペーンでは自動ターゲティングオプションが上手く機能せず、検証ができないリスクがあります。
自動ターゲティングオプションの効果測定を行う場合は、ターゲティング設定をゆるくするか、あるいはほとんどしない状態で他の設定パターンとの比較を行ってみましょう。

3.リプライの後に広告表示!?他のX広告アップデートについてもご紹介
X広告(旧Twitter広告)では、自動ターゲティングオプション以外にもプラットフォームの進化に伴って様々なアップデートが行われています。
ポスト(旧ツイート)のリプライ欄に広告を表示する機能
現在、ポストのリプライ(返信)欄に広告を表示するプレースメント機能が正式に標準搭載されています。配信設定時に「返信」のプレースメントにチェックを入れることで、ユーザーがリプライを閲覧する際の自然な流れで自社広告を表示させることが可能です。
アプリインストールキャンペーンを作成する際は、この設定に自動でチェックが入っている場合があります。インプレッションを最大化できるメリットがある一方で、ネガティブな内容(炎上など)のポストのリプライ欄に広告が配信されてしまうブランドセーフティ上のリスクもゼロではありません。自社のブランドイメージを厳格に守りたいと判断した場合は、あらかじめチェックを外しておきましょう。
広告グループ単位で日別予算等を設定できるように
以前はキャンペーン単位でしか日別予算等を設定することができませんでしたが、アップデートによって広告グループ単位でも細かく設定ができるようになりました。
レポート管理画面も今後この変更に合わせてアップデートされるのでさらに便利になります。気になる方はどのくらい細かく設定できるようになったか検証してみると安心です。

※その他のX広告のフォーマットや最新の画像・動画サイズ規定については、こちらの記事で詳しく解説しています。
4.まとめ
今回はX広告の自動ターゲティングオプションとは何か、その特徴を解説してきました。
X広告の自動ターゲティングオプションでは、アプリインストールキャンペーン配信時のパフォーマンスを自動で最適化できます。アプリ広告配信を効率化したい方や、まだターゲティング設定に慣れていない初心者の方などへおすすめしたい機能です。
ぜひ実際に検証を行いながら、自動ターゲティングオプションがどれくらい役立つのかチェックしてみてください。










